<第1回> 熊本より願いをこめて 〜プロローグ〜

災害はいつ・どこで・どんな形でおこるかわかりません。「熊本でも地震が起こるかもしれない。でも子供が小さい今は勘弁してほしい。せめて二人が小学生になったくらいならばなんとかなるだろうか。」

看護師をしており、災害救護についても少しであったが学習したことがあったため、病気も事故も災害も決して他人事ではなく、災害への備えをしつつそう願って過ごしてきました。しかし願いは叶わず、息子の「ばなな」が2歳、娘の「ちぇりー」は2ヵ月だった4月に熊本地震が起こりました。

 

 

地震から1か月ほどたっても収まらない余震の中、ある日押入れの中の紙袋がガサガサと音を立てた時にばなながこれまで見たことがない顔をして私に猿のようによじ登りギャーギャー言って怯えました。地震が起きた直後から何度も抱きしめて何度も「大丈夫。」と言いましたが、その時のばななの怯え方は可哀想なくらいでした。 

 

 

外にでると近所の方が「大変だったでしょう。」と声をかけて下さるがセットで「子供の心のケアが大事よ。」と言われ、優しさの言葉とわかりつつも「これ以上どうしたらいいの?!」とどこにぶつけたらいいのかわからない苛立ちを感じていました。

 

そんな時に丸目さんのホームページにたどり着きました。ただ誰かに聞いてもらいたかった苛立ちをぶつけたメールに丸目さんは丁寧に答えて下さり、私の気持ちに意味をつけて気持ちのもっていき方を教えてくださいました。

 

地震からもうすぐ3か月。私は余震をとめることはできないし、子供二人を抱えて益城や阿蘇にボランティアに行くこともできません。今はこの地震に対して無力に近いです。

 

けれど、この地震から学んだことや反省したことを発信することでこの先どこでどんな形で起こるかわからない災害に対して「防災」や「減災」に役にたてて頂ければ、起こっては欲しくない災害時に「あぁもっとこうしておけばよかった」と後悔する人が一人でもいなくなれば・・・。そう願いを込めて、少しずつ今回の地震から見えたことをお伝えしたいです。