<第2回> 備えのはじまり

私が災害への「備え」を始めたのは、東日本大震災があった時でした。現地へ救護に行った友達が被災地の生々しい現状を話し、帰宅後すぐに非常袋を作ったという有難い話を聞かせてくれたからです。けれど結婚後は「大人二人だし、なんとかなる」と思い、いつの間にか危機感を忘れてしまっていました。

 

 そんな私がまた「備え」を始めたのは、ばななが3か月頃だった明け方にスマートフォンがけたたましい音をたて「地震です」と伝えました。震源地から離れていたため、通知のあとにそこまで大きくはない揺れがきました。実際に揺れだす前に「どうしよう。なんにも備えていない。」と後悔がやってきました。そしてとても怖かったです。「大きな地震がきたら、私はどこにどうやって避難してどうやってばななを守ればいいのだろう。」そう思いながら過ごした母となって初めての地震でした。

 

 翌日から私は夫がびっくりするくらい災害時について話たり、非常食をそろえたりしました。そしてこの備えは非常食の賞味期限と引っ越しの度に更新するのが我が家の(正確にいうと私の)大切な恒例行事となりました。