第18回「薬」

ちょっとした病気が見つかり、しばらく内服治療をすることになりました。この内服薬がちょっと厄介な薬で、効果は抜群であるがいきなり飲まなくなると不都合が起こるというものです。どんな不都合かというと、激しい倦怠感に襲われて動けなくなるというのです。

 

私には今3歳のバナナと1歳のチェリーがいます。そして夫は有事の際はすぐに仕事に行きます。2人の子供を守るのは私なのに、そんな時に薬が切れてしまったら子供を守るどころか、私自身がどうしようもない状況になるのです。

 

「薬をお薬手帳は持って避難しましょう」と防災ブックに書いてありますが、もし診察前日や当日に震災が起きたらどうすることもできません。病院に行くと急病人の対応で、必要な薬をすぐにもらうことは難しいと思われるし、震災の規模によっては病院に向かうことも難しくなる場合もあります。なので、私は主治医に相談し5日分多めに薬を出してもらいました。防災ブックには「薬にも消費期限があるので、ストックしないこと」とありました。確かにその通りなんです。けれど、毎日飲む必要がある薬は飲まないと不都合がどこかで起きます。

 

そこで私は診察の度にストックしていた薬と新しくもらった薬を入れ替えて、新しくもらった薬をストックになるようにしています。少しの手間はかかりますが、なにかあっても5日は猶予がある。この安心感には変えられません。